人材を育成する計画で大切なこと
人材育成の基本は「経営理念」
まず、大事なのが、この心がけです。(「一人一人の強みは何か」が一番初めです)
そして、この基礎となるのが、会社としてのありようである「経営理念」です。志高き人材が集まって、はじめて経営理念を成長させることができる人材へと育っていきます。
イメージとしてはこんな感じがでしょうか。
ちなみに、経営理念とは「自社と、自社の関わる全ての会社や人を幸せにする法則」です。つまり、幸せづくりのために、どうありますか?というのを明言するのが経営理念だと言えます。そして経営理念には、以下の3つの要素が含まれます。
- 人間性(人として、互いに、どう活き活きと生きるか)
- 人間尊重の経営、人を儲けの手段として見るのではなく、「学び合い、励まし合う最も信頼し合える頼もしい関係」としてのパートナーとみる。自社の社員だけでなく、取引先、顧客も含めて、それぞれの人生と人格を尊重する。
- 社会性(どう、社会に貢献していくのか)
- 企業が社会の重要な構成要素であることを自覚し、消費者、地域社会、顧客、仕入先、行政、金融機関等に対する責任を全うすることが大前提である。
- 企業は、地域社会の主体者であり、経済の主役として地域社会から信頼され、なくてはならない存在である。
- 科学性(実践をとおして、具体的に検証をしながら、論理的にもって、自社の独自性を提供していく)
- 社会や経済の大きな流れ、時代の変化、経営環境の変化をできる限り客観的に把握する
- 物事を事実に基づいて論理的に考え、実践を通じて検証していく。
- 自社の独自性を提供していく。
ビジョンも人材育成には大事
そして、その上で、どうなりたいのかを表す「ビジョン」を表します。弊社では企業のありようとして「10年ビジョン」を提唱しています。すなわち10年後のなりたい姿です。
10年ビジョンには、
- 理念にもとづく組織の高い理想を映し出し、ロマンに溢れている
- 組織の個性や独自能力が反映されている
- 社会や市場の変化を創造的にとらえ適合している
- 目的と方向性が明瞭でわかりやすい
- 人々に熱意やヤル気を奮い起こさせる
と言った内容が求められます。こういう会社の目指すべき姿を明確にして、はじめて、人材を育成する計画ができるのです。
人材を育成する計画の作成単位として
- チーム(部署)
- 管理職個人(職責・立場において)
- 部下(管理職が部下を如何に育成していくか)
- 部下個人
があります。そして、この計画も、それぞれのビジョンを明確にしていく必要があります。そして、そのために必要な問いかけがこちらなのです。
このあるべき姿を明確にして、どういう問題があり、どのように克服していくのかの明晰な分析が無い限り、人材を育成する計画は立てようが無いのです。