人手不足を、企業はどう乗り越えるべきか
慢性的な人手不足が未来へと続く時代
年々、人手不足による倒産が増えています。
人手不足倒産とは、企業が事業活動を行う上で必要な人数を確保できないことで、事業を行えずに倒産に陥ってしまうことを指すのですが、その中でも、次のタイプの倒産があります。
従業員退職型
従業員退職型とは言葉の通り従業員が退職することで人手不足が発生するタイプの倒産です。従業員が退職し減ったことが理由でこれまの事業が継続できなくなったり、仕事を請け負うことが困難になり倒産するケースです。
採用難型
人手不足解消のために求人を行なうものの人が集まらずに倒産するのが採用難型です。
特にスキル保有者が少ない業種では上記の従業員退職型と相まって人手が足りなくなり事業の継続が困難になると言ったケースも存在しています。
特に少ないのは「マネジメント職」と「専門職」
経験をもった「管理職=マネジメント職」と、専門的スキルをもった「専門職」は、どこの企業も、「需要はあるのに、不足している」状態です。
そしてどちらも、
- 育成するのに、時間がかかる
という共通点を持っています。つまり、人手不足の本質は「求めるスキルの人間が少ない」という事なのです。要点は、
望むスキルを持っている人材が不足している
ということです。
マネジメント職
マネジメント職、いわゆる管理職としてのスキルを持っている人はいるのです。しかし、それはその人が時間をかけて磨いたスキルでもあります。
もし、中途採用でマネジメント職を得たい!と思うのであれば、あなた様の企業が、その方のスキルに見合うものを提供できなければいけません。会社の器がその人の器に合うかどうかという問題があるのです。
専門職
ある調査では、専門職ほど人材が不足しているのが分かっています。
そして、専門職不足の対策として、
- 正社員の採用を行う
- 契約社員の採用を行う。
といういわば、人の採用を行う!ことで不足を補おうことしか、発送できない企業も多いかと思います。しかし、専門職とて「時間とお金」がかかって、専門職となっているのです。その価値を認めない、安易な採用では、人手不足は解消できません。
実際に、2030年には、170万人も専門職が不足するという予測もあります。
人を育てていく!という選択肢
安易に専門職を採用しよう!という発想では、貴社の人材不足は解消できないでしょう。
- 専門職としての価値をキチンと見出す
- 専門職として育てていく
この二つが、とても大事なのです。特に、人を育てていく!ということが大事です。
教育体制をいかに作っていくか
この記事は、コロナ禍で書かれています。そして、このコロナ禍だからこそ、人材育成に力を注ぐ会社が、日経新聞で紹介されています。
人材育成に力
アーティストリーの水戸社長も「コロナが落ち着くであろう下期には忙しくなるはず。人材育成に力を入れ、需要にすぐに応えられるようにする」と前を向く
この会社は、商業用木工家具の製造を行っており、「家具職人」という専門職が必要です。職人さんは、一日二日で安易にできるものではありません。
実際、この会社は毎年新卒採用を行い、職人さんを育てているのです。若い人たちが育つ教育体制は、試行錯誤ながら、雰囲気の良い人間関係から質の高い製品を作り出しています。
私たちも、アーティストリー様のコンサルティングをさせていただいたことがあります。非常に素晴らしい会社です。
まとめ 人を作っていく研修やコンサルティングは、職場環境改善工房へ
私たちは、
- 経営理念・指針・ビジョンが明確で、
- 働く上で心身の健康が維持しやすく、
- 社員間のコミュニケーションが円滑で、
- ひとりひとりの能力が輝くことによって、
- 経営が改善されていく会社づくり
をサービスの起点としています。是非、人づくりの研修やコンサルティングは、私たち「職場環境改善工房」にご連絡ください。